和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)・13 随身公助
群衆の前で親にぶたれる公助。このバカ息子!なんで的を外すの!えいっ、えいっ。
『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵)
出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689
随身公助(ずいじんきんすけ)
東三條太政大臣の御鷹飼 武則の息なり
右近の馬場の賭弓を射そんじたりとて
はれがましき所にてさんざんに武則我子を打擲なすに
公助いささかもうごかず うたれけり
後人々などて逃げ給はざりしと尋ねければ
こたへていふやう
われ走りなば父おはんとして あやまつて
つまづきたほれなどし給はんとおもひ
さはせざりしとぞ云ひける
実に勝れたる孝心なり
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公助さんはプレッシャーに弱いタイプだったのかしら。晴れ舞台で息子が勝者になるところを見たかったんでしょうねー、お父さんはね。