和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)・15 伴直家主
家の中に亡くなった両親の木像を据えて毎日敬ったという人。中国の二十四孝の一人、丁蘭と似てます。
『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵)
出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689
伴直家主(とものあたひやかぬし)
安房国安房郡の農民なり 至孝たぐひなく 父母 終りてのち
口に 美味をくらはず あらきものを着て 歎きくらし
ふた親の木像をつくらせ 朝夕食事をそなへ
敬礼をなす事在世(よにありし)日につねたがはず
この事 竟に内裏にきこえ 位を給はり 永く年貢をゆるさせたまひぬ
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日本の二十四孝の孝子は年貢を免除される人が多いですね。