和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)・24 後三条院 (完)
日本の二十四孝はこれでラストになります。父君の治世が長く続くように北斗七星に祈っている後三条院。御朱雀天皇の第二皇子です。
『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵)
出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689
後三条院(ごさんでうのいん)
此帝いまだ太子にてましますころ 深く北斗を信じ給ふ
祈の師 成尊僧都といへる人
常に御祈祷のため 参内ありけるが
或時何故に かく北斗をいのり給ふにやと 問奉りしに
きこしめされ 我父君の在位を千代万代とおもふところに
ややもすれば 我即位のことをいそがせ給ふゆゑ
其御心の出玉はぬ為になすとぞおほせありけり
かかる御孝心なれば
御即位の後も天下久しく治りけり めでたしめでたし
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このあと中国の二十四孝に続きます。続きは「二十四孝に会いに行く!」に書きます。