甘糟景持(あまかす かげもち)、上杉四天王の一人。
「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA
甘糟近江守(あまがす あふみのかみ)
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「甲陽軍鑑」から。みんなが誉める、謙信秘蔵の侍大将、甘糟近江守。
甲陽軍鑑19巻 [5] 国立国会図書館デジタルコレクションより
甘糟近江守 近国他国にほめざる者はなし
謙信秘蔵の侍大将の甘糟近江守は頭(かしら)也
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眠る高時さんのまわりを天狗が飛んでます。悪い夢見てそうですね。
「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA
相模入道 平の高時(さがみにうどうたいらのたかとき)
驕奢天狗障化をなす
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驕り高ぶった高時の心に魔物が入りこみ、天狗が田楽法師の姿になって、高時を最初は楽しませ、やがて高時が疲れて倒れるまで踊らせます。高時は倒れて起き上がるたびに天狗に突き倒され、よろよろになっていきます。
「北条九代名家功」『黙阿弥脚本集』第12巻 国立国会図書館デジタルコレクションより
「田楽法師」というのは少し前のページの会話に出てきました。
「田楽と申しますのは、神楽催馬楽などと違ひ、只一本の竹に乗り、
品玉を遣うたり、又は高き足駄を履き、剣を抜いて舞をまひ、
綾竹などを面白う扱ふ業をいたしますが、」
↓こちらは北斎の描いた田楽法師。品玉というのは上段右の人のように玉や刀をお手玉のように操る芸のことだそうです。
葛飾北斎 北斎漫画8 国立国会図書館デジタルコレクションより
高時さんは酒宴に田楽法師を呼んでいたところ、天狗が田楽法師に化けてやってきて、高時を翻弄した挙句、虚空に高らかな笑い声を残して去っていきました。
また妙な人が出てきました。重そうな道具を掲げながら何やら字を書いています。
「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA
伍子胥(ごししよ)
重さ千斤の鼎を揚て文を作りみづから書す
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重い鼎を持ち上げながら、書きものをする。文武両道を絵で表すとこうなるんですね。
小栗と伍子胥、宴会芸対決?