絵本和漢誉(葛飾北斎1850)
ラストは鎌田又八さん。知らない人だった。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 鎌田又八(かまたまたはち)鎌田又八がちから 画本和漢誉 豆相の旅客前北斎改画狂老人卍筆時七十六歳 ーーー 怪力…
久しぶりにメジャーな人たちが出てきてくれました。宮本武蔵VS佐々木小次郎。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 宮本武蔵(みやもとむさし)武術を諍ひ つゐに武蔵に討るる佐々木巌柳 猛烈の人…
変な生き物を捕まえている男の人。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 齊萬年(せいばんねん)象?(かたち?)馬に似て 角髪なかく 全身火の烘る(あぶる?)がことし齊萬年 怪じうを牽帰る ー…
波の向こうを狙って銃を構える中国人。狙う「海魔」の姿は海上に果てしなく続く鱗模様だけ。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 鄭芝龍(てい しりう) 蓮華洋に海魔を刧(おびやか)す ーーー …
山中鹿之助さん!誰⁉ 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 山中鹿之助(やまなかしかのすけ)山中鹿之助幸盛忿戦酔中に筆下す ーーー 尼子氏の家臣で、山陰の麒麟児と呼ばれた豪傑。 ・・・ここで気…
ごつい男性二人が鐘付き棒を取り合っています。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 鬼児嶋彌太郎(おにこじまやたろう)と 西法院赤坊主(さいほうゐん あかほうず) 両虎 力を諍う ーーー こち…
甘糟景持(あまかす かげもち)、上杉四天王の一人。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 甘糟近江守(あまがす あふみのかみ) 北越の猛将 甘糟近江守川中島退口(のきくち)勇戦 ーーー 「甲陽軍…
矢を全身に浴びながらも、敵の脳天貫いてますね。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 三好修理の大夫政保(みよししゆりのたいふまさやす) 室町の舘に討死す ーーー 「政保」ではなく「政康」…
わーい、一人も知らない。水滸伝に登場する人たちなんですね。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 赤髪鬼劉唐(せきはつき りうとう)、智多星呉用(ちたせい ごよう)、雙翅虎雷横(そうしこ …
おじさん顔の竜神に刀を捧げて祈る新田義貞。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 新田義貞(につたさちうぜう みなもとのよしさだ)新田左中将 源の義貞 竜神に祈て稲村が崎を干潟となす ーーー…
眠る高時さんのまわりを天狗が飛んでます。悪い夢見てそうですね。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 相模入道 平の高時(さがみにうどうたいらのたかとき)驕奢天狗障化をなす ーーー 驕り高…
また妙な人が出てきました。重そうな道具を掲げながら何やら字を書いています。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 伍子胥(ごししよ)重さ千斤の鼎を揚て文を作りみづから書す ーーー 重い鼎を…
日蓮上人の四大法難の一つ、「小松原の法難」。日蓮上人の一行は日蓮を恨む東条景信の一団に襲われました。日蓮は負傷しながらも一命を取り留めましたが、日蓮を守るため必死に戦った天津の領主・工藤吉隆は命を落としました。 「和漢絵本誉」国文学研究資料…
小栗判官。器用な芸を見せています。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 小栗判官氏重(をぐりはんくわん うぢしげ) (馬の名前) 「かげ」の字、こんな字初めて見ました。名馬「おにかげ」は…
大きな亀を捕まえて、吊るし切りにしてるんでしょうか。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 呉王孫賢(ごわう そんけん)呉王孫賢好んで亀の肉を食す三千年を歴たる大亀を献す 斬れどもきれず焼ど…
猪の背中に乗ったり、富士の人穴に入ったりした人ね。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 仁田の四郎忠常(にたんのしろう ただつね)富士の巌窟に入る ーーー 静岡県田方郡函南(かんなみ)町…
二十四孝の一人、子路(仲由)。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 子路(しろ) 君子は死すともその冠をせずといゑるとかや子路衛に死す 敵に冠の紐を切られた仲由。「君子は死ぬ時も冠を脱が…
崖下に投げられた石、投げ返したんかーい。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 真田の与市大石を投かへして股野をこらす(懲らす)真田の与市義貞勇力 ーーー 五郎と与市の石投げ合戦、幸若舞「…
怪力の股野五郎が大石を投げたシーン。大石は描かない。腰を屈めて崖を見下ろす男性の視線で石の重さや大きさを感じますね。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 股野の五郎景久 大石を投けて力…
清原マサトさんと家衡さんが戦ったのかと勘違いしました。「真人(まひと)」というのは「朝臣」とか「宿禰」「臣」「連」みたいな、姓(かばね)なんですね。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA …
「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 源の頼光朝臣(みなもとのよりみつあそん) 大江山の鬼賊 酒顛童子を退治す源の頼光朝臣 ーーー 頼光は前ページの怪童丸を足柄山で見出し、家来にして一緒に…
「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 足柄山 怪童丸(あしがらやま くはいどうまる) ーーー 説明ゼロ。金太郎にまつわるお話の一場面でしょうけれど、元ネタがわかりません。 跪く雷神の前に太鼓が…
陳平は智略家・・・らしいですね。残念ながら私はよく知りませんが。身なりの良い陳平を狙い、同乗した悪者に殺されそうになったものの、うまく立ち回ってやっつけた、というお話の場面のようです。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コ…
全身に矢を射られながらも敵の息を止める若武者。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 武蔵五郎貞世(むさしごろうさだよ)平親王将門の愛臣武蔵五郎貞世十六歳にて矢表に立て討死す ーーー こちら…
龍がドーンと描かれています。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 貞純親王(さだすみしんのう) 此龍九法に寄らすして画く 貞純親王夢中に龍と化して渕に入給ふ ーーー 「九法」ってなに?九法筆…
苅田麿は田村麻呂のお父さん。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 藤原の伊勢人(いせんど) 坂の上の苅田麿(さかのうへの かりたまろ) 藤原の伊勢人 田村将軍の祖 坂の上の苅田麿 利益を感して…
美女に化けた九尾の狐の正体を暴いた雲仲子。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 雲仲子終南山に 雲仲子 亡国の瑞を察す照魔鏡にてらされ 妖狐の象 儼然と移る ーーー 真実の姿を映す魔法の鏡。…
九尾の狐の関係者が二人続きます。最初の人は普明長者(ふめいちょうじゃ)。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 普明長者(ふめいてうじゃ) 佛智見(ほとけのちけん)によつて 金毛九尾の悪狐…
剣を振り上げて我が子の軻遇突智(かぐつち)を殺すイザナギの尊。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 伊弉諾の尊(いざなぎのみこと)十握(とつか)の みつるぎを以て 天の軻遇突智を斬給ふ …
トップは摩利支天。 「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA 十字願満之摩利支尊天 臨兵列闘者 皆陣列前行翻陽炎此天不可見不可捉火不能焼水不能濡由如陽炎故也 彳(たたずむ)な 行な戻るな やすらうな…