コツコツ古典

間違いがあったらコメント下さい。

絵本和漢誉・11 清原の真人家衡

清原マサトさんと家衡さんが戦ったのかと勘違いしました。「真人(まひと)」というのは「朝臣」とか「宿禰」「臣」「連」みたいな、姓(かばね)なんですね。

「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA

清原の真人(まつと)家衡憤戦

ーーー

絵の中の読み仮名は「まひと」ではなく「まつと」になってます。

 

家衡さんのことはよく知らないので「大日本人名辞書(明33)」を見てみました。

国立国会図書館デジタルコレクションより

キヨハラ イへヒラ

清原家衡は武則の次子なり 義家征夷大将軍を以て奥羽を征す

家衡拒みて容れず 対戦持久寛治五年義家義光と其の城を囲む

糧尽きて陥ゐる 五月斬に処す(大日本史

ーーー

家衡さん、最後は斬られてしまったんですね。一方左隣の項のキヨハラキヨヒラ(清原清衡)さんは中尊寺を造営したりして奥州藤原氏の基礎を築いたお方。後三年の役で対立した二人、明暗が並んでいるように見えます。最初は清衡さんと家衡さん、団結してたのに、あとから敵対するようになったのね。