英雄図会(葛飾戴斗1825年)・10 新羅三郎義光
ARC古典籍ポータルデータベースより
新羅三郎義光(しんら三郎よしみつ)
義光は伊予守頼義の三男 八幡太郎の弟なり 三井寺新羅明神の社前にて
元服せらる故に新羅三郎と称じ 従五位の上に(叙)し
曽て弓矢の古礼を知り給ふ甲斐源氏武田家の祖なり
兄義家奥州下向のとき帝都を守護す 其後武衡が乱を聞 官を辞し
蜜(密?ひそか)に奥州にくだり 農夫に道を尋ね 義家の陣に着し
軍の義を談じ力を添 終に武衡を打亡し 武名を奥羽に伝え
後に入道して刑部少輔に任じ近江国大津に住し
大治二年十月廿日 年七十二歳にて清き往生をとげられたり
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上の絵は道案内の農民から話を聞いているところでしょうか。新羅三郎というと笙の秘曲を伝授している絵しか思い浮かびませんでしたが。↓ こういうの。
足柄峠に新羅三郎義光吹笙之石の史蹟がありますね。下の画像は昨日と同じ、大雄山駅の金太郎の写真でございます。右手の矢倉岳と左手の金時山の間、金太郎の頭のある方向の先に足柄峠が多分あります(地理弱いので自信なし)。
笙の音色で「あ~しがらや~まの」と、金太郎のメロディーが流れてくるようです(妄想)。