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英雄図会(葛飾戴斗1825年)・9 源頼義 清原武則対面

源頼義清原武則

ARC古典籍ポータルデータベースより

源頼義 清原武則対面(みなもとのよりよし)(きよはらたけのり)

源頼義 清原武則対面(みなもとのよりよし)(きよはらたけのり)
頼義は満仲公の四男河内守頼信の嫡子なり 伊予守鎮守府将軍に任ず
奥州安部の頼時王命を背きしによつて頼義勅を蒙り討手として下り給ふに
その威名を伝へ聞頼時降参し早速鎮まりし 其後頼時が子貞任宗任 頼義を
こばみ戦ふ頼義不勢にして危ふかりしに清原武則といふもの一万騎にて加勢し
栗原郡にて頼義に対面しながく官軍たらんことを誓ふ 貞任が伯父小松の良照を
討 貞任も終に亡び宗任降人となりて奥州平治す 武則は天武帝の後胤にて
代々出羽の国司なりしが此恩賞として鎮守府将軍の官を賜はる
奥州納りて頼義上洛の砌 相州鎌倉の郷に鶴が岡八幡宮を造営ありける

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安倍一族と聞くと、”戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」(集英社文庫)”を思い出します(安倍氏はちょこっと出てくるだけですが)。この本を読んで「国史画帖大和櫻」を買ってしまいました(笑)。

一人の人物が歴史をねじまげるとんでもない話なのですが、どうしてみんなが彼の大法螺を信じたのか、信じたくなったのか、そして引き返せなくなっていったのか。粘り強く真実を追求する新聞記者の気迫と筆力に圧倒されながらも、非常に考えさせられる本でした。