2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧
タイトルと本文冒頭でいきなり漢字が違っているニッタさん。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 新田忠常(につたたたつね)仁田忠常は豆州の人なり 頼朝興起の始したがつて 石橋山に赴く又海東にも海西にも戦功を励さずといふことなし 加之(…
熊谷直貞の子、熊谷直実。挿絵は敦盛との一騎打ちの場面ですね。二人とも袋を背負ってます。流れ矢よけにつける母衣(ほろ)だそうです。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 平直実(たいらのなをさね)熊谷直実は直貞か子なり 平治の擾乱に源…
知らない人だわーと思ったら熊谷直実のお父さんでした。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 平直貞(たいらのなをさた)直貞は姓は平 桓武帝の遠裔直方の後二郎直実か父にて世武州の産なり 其居住の邑に猛熊有て多く人を害す 直貞少(わかく)…
老いを悟られないように白髪を染めて戦に挑み、討死した実盛。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 実盛(さねもり)長井の実盛は越前の斎藤氏なり 保元に義朝に属して白川の官軍を襲ふ平治に義平に従て郁芳門を守る 其兵略節義挙ていふへから…
日本三大仇討ちの一つ、曽我兄弟。あとの二つは「赤穂事件」と「鍵屋の辻(伊賀越え)の決闘」です。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 曽我兄弟(そかけうたい)曽我祐成同時致は河津祐泰か二子なり 祐泰没して後 曽我祐信に育せらる故に曽…
樹に「天莫空勾践 時非無范蠡」という漢詩を彫った児嶋高徳。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 児嶋高徳(こしまたかのり)児嶋備後三郎高徳は宇多源氏佐々木の支流なり 元亨の乱に高徳志を官軍に通し義兵を起さんと欲す 既して笠置の城 陥…
記事の文章が他の人と比べて一段と長い義経。昔から人気あったんでしょうね。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より」 源義経(みなもとのよしつね)源の義経は小字(をさなく・幼名)は牛若と号す 世(よよ)武の将種(武将の血をひく者)なり平…
八郎御曹司為朝。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 為朝(ためとも)源の為朝は義朝の弟 為義の八男なり 長七尺豺(おおかめ)の目猿の臂 膂力(りょりょく)人にすくれて よく勁(つよ)弓をひく 十三歳にて鎮西に至る 是を鎮西の八郎とい…
はるか海上の扇を射ち落した弓の名人、那須与市。内海とは言え、多少は波で揺れたでしょうにね。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より那須与市(なすのよいち)那須の宗高は下野州の人なり 射を善くするを以て其名発す元暦の兵乱に義経に従ふ 八…
義経に仕えた、継信・忠信の佐藤兄弟。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 継信(つきのふ)忠信(たたのふ)佐藤継信忠信は信夫の庄司元治か二子なり 鎮守府将軍秀衡か臣なり源義経平氏を征伐の時 秀衡二人を以て義経に属す 兄弟奥州を発て所…
忠盛は平清盛のお父さん(実の親ではなさそうだけど)。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 忠盛(たたもり)忠盛は桓武帝の苗裔讃岐守正盛の子にて智勇たくましき人なり 白川院の朝に当て禁裏を警衛す 帝の幸人祇園の社辺に在故に呼て祇園の…
佐々木盛綱。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 佐々木盛綱(ささきもりつな)佐々木三郎盛綱は宇多天皇の後胤 近江国佐々木の庄に住す 父秀義 源の為義と父子の約あり 是によつて平治の合戦に義朝に従て甚勲功を励む 義朝射(うた)れて秀義…
頼光四天王の一人、渡辺綱。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 渡辺綱(わたなへのつな)源の綱は渡部党の始祖なり 祖父源士むさしの任に赴てより武州の三田に住する者三世 因て名(なつけ)て三田の源次といふ武勇剛毅世に等き倫(ともから…
「惟」茂だったり「維」茂だったりする、たいらのこれもち。英雄図会では「惟茂」、絵本故事談では「維茂」。 空白部分は次の渡辺綱さんについての記述と挿絵が入ります。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 平維茂(たいらのこれもち)維茂は…
英雄図会でも登場した藤原秀郷。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 俵藤太秀郷(たはらたうたひてさと)藤太秀郷は魚名公の玄孫河内守村雄の嫡嗣なり朱雀院の御宇に平親王将門と下総国辛島におゐて合戦し朝敵を亡し其勲功に依て鎮守府の将軍…
和田義盛の三男。英雄図会では「朝比奈」三郎でしたが、こちらの本では「朝夷名」三郎。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より朝夷名(あさいな)三郎朝夷名義秀は和田義盛第三の子にて勇力無双の士なり 義盛一年将軍実朝又北條義時を恨るの趣意…
建物の中から庭の松の木に吊るした鎧を射る源義家。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 義家(よしいゑ)源の義家は頼義の嫡子なり 七歳の時男山に於ゐて元服し 八幡太郎と号す壮年に及ひて有力人に勝れ弓勢鉄楯を貫く清原の武則か所望によつ…
平等院・扇の芝で散った頼政。武芸にも和歌にも堪能だったのに。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 源頼政(みなもとのよりまさ)頼政は源の頼光に五代兵庫頭仲正の子なり 射を善(よく)す近衛帝の御宇に禁裏におゐて闇中に化鳥を射て其名大…
二人目は源頼光。多田満仲の息子さん。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 源頼光(みなもとのらいくはう)頼光は満仲の長子にて智勇を以て世に顕る 一条院の御宇に摂津守に任し鎮守府将軍たり 曽て舎弟頼信の宅に赴き 厩に一人の童子を縛し置…
トップは日本武尊。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 日本武尊(やまとたけのみこと)尊は景行帝の御子なり 帝の皇后同日同胞にして雙生し給ふ 俗にいふ ふた子なり帝これを異とし碓になそらへて二(ふたり)の皇子を大碓小碓と號(なつけ)…
明日からは絵本故事談の巻之五をご紹介していきます。 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 絵本故事談は八巻まであり、それぞれ30人前後の人物が紹介されています。なぜいきなり第五巻なのかというと、この五巻だけ収録されているのが全員日本…
本書最後の英雄は道臣命さん。 ARC古典籍ポータルデータベースより 元帥道臣命(げんすい みちのおんのみこと)人皇第一神武天皇の王臣 忠義純厚の人なり 宇摩志麻治命と伴に元帥として中津国に発向し給ふ時に 山中けはしく道を失ひしが天照大神の告ありて …
川中島での一騎打ち、信玄と謙信の名勝負。 ARC古典籍ポータルデータベースより 上杉弾正大弼兼飛騨守藤原輝虎入道謙信 武田大膳太夫兼信濃守源晴信入道信玄 両将ともに智勇兼備の名将たること世以て戦国の美談とす就中 信州川中嶋合戦 単騎にして両虎の大勇…
楠正成と正行親子。父から子へ、巻物を手渡しています。 ARC古典籍ポータルデータベースより 楠正成(くすのきまさしげ) 楠正行(くすのきまさつら)楠正成は敏達天皇の後胤 橘正玄(まさはる)が子なり 童名多門丸曽て正玄夫婦子なきを歎き信貴山多聞天に…
征夷大将軍にまでなったのに非業の死を迎えた大塔宮護良親王。 ARC古典籍ポータルデータベースより 大塔宮(おほとうのみや)大塔宮(おほたうのみや)護良親王は幼少の御時より知謀勇力人に勝れ高時(驕?)奢に恗(ほこ)り朝庭(廷)の日々衰ることを憤り…