コツコツ古典

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絵本故事談 巻之五・5 朝夷名三郎

和田義盛の三男。英雄図会では「朝比奈」三郎でしたが、こちらの本では「朝夷名」三郎。

早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より
朝夷名(あさいな)三郎
朝夷名義秀は和田義盛第三の子にて勇力無双の士なり 義盛一年将軍実朝又
北條義時を恨るの趣意ありて叛逆を企て一族をつくして実朝の舘を襲ひ
并に義時の居所を攻む 義時門をとぢて是を拒(ふせ)ぐ 義秀時に三十八歳
手を用て其門を批(うち)破り庭中に踊入る よく鋒(ほこさき)に
当る者なし 遂に其舘を焚 北条泰時これを防く 義秀戦利あらすして 房州に
趣き それより 対州を歴て高麗国に渡るといへり 高麗に朝夷名が祠ありとかや

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前回の「英雄図会(葛飾戴斗1825年)」での朝比奈三郎の挿絵はこちら。

ARC古典籍ポータルデータベースより

二人の武者の動きが似ていますね。三郎の足つきとか。戴斗は橘有税の絵を意識して描いたのかしら。