コツコツ古典

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英雄図会(葛飾戴斗1825年)・24 大塔宮

征夷大将軍にまでなったのに非業の死を迎えた大塔宮護良親王

ARC古典籍ポータルデータベースより

大塔宮(おほとうのみや)
大塔宮(おほたうのみや)護良親王は幼少の御時より知謀勇力人に勝れ
高時(驕?)奢に恗(ほこ)り朝庭(廷)の日々衰ることを憤り 
元弘の企有しに 事 倉卒(にわか)にして顕れしかは 
大塔宮 和州十津川の艱難を凌ぎ 吉野山を城郭とし(たて)籠り給ひしに
二階堂道蘊(にかいどうどううん)金峰山より押寄 宝堂在所に火を放ち
攻立けるゆへ 宮叶はじとや思しけん 赤地錦の直垂に龍頭の兜を着し 
三尺五寸の小長刀を振舞(ふりまは)し 群る敵を追ちらし給ひし 
その勇気当るものなければ しづしづと蔵王堂に引返し 酒宴を初め給ひける 
終に正慶の官軍発(おこ)り 高時滅亡の後大将軍と仰がれ給ふ

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「倉卒(そうそつ)」という言葉を初めて知りました。意味はあわただしいこと、にわかなこと。

護良親王を祀る鎌倉宮は未訪です。獅子頭のお守りが有名なんですね。紅葉の季節に行きたいけれどその時期の鎌倉は激混みでしょうね。寒くなり始めたら行こうかしら。