絵本和漢誉・17 小栗判官氏重
小栗判官。器用な芸を見せています。
「和漢絵本誉」国文学研究資料館所蔵 クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 ライセンス CC BY-SA
小栗判官氏重(をぐりはんくわん うぢしげ)
(馬の名前)
「かげ」の字、こんな字初めて見ました。名馬「おにかげ」は「鬼鹿毛」と表記する方が一般的のようです。
(右下)
馬術鍛錬の事は世にしることなれば
ここにいわず
(左下)
是は馬の骨格四足をよするの象のみにして
画くところは世(俗?)もて遊ふ説経の文による物也
実録とは異なり 委しくせんとならは 鎌くら大双紙(鎌倉大草紙)
又東鑑本にたしかなるべし
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藤沢市遊行寺博物館発行の「遊行寺とおぐり」の中の「小栗判官の図」、画家は松本楓湖(1840-1923)。
北斎の絵とほとんど一緒。これは模写なのかしら。碁盤の向きは違うのね。斜めってるわね。小栗の顎の引き方や手綱を引き締める左手首の角度など、北斎のほうが強い力が入っているのを感じます。