コツコツ古典

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和漢廿四孝 (柳下亭種員 撰)・1 仁徳天皇

トップは仁徳天皇。いろんな絵入り孝子伝で、よく最初に登場されるようです。やんごとなきお方が下々の家並みを眺めていらっしゃいます。カマドの煙が見えないな~。しばらく税金取るのやめとこっと。庶民に心を寄せる優しい天皇

早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より
仁徳天皇(にんとくてんわう)

人皇十六代応神帝第四の皇子 大鷦鷯尊(おおさざきのみこと)と申奉りしは この君なり 父帝 第五皇子稚郎子(わきいらつこ)の宮に御位を譲りたまひ 其翌年崩じたまふ 宮は御兄の天皇を位につけ奉らんとすすめ申せども 御父の遺勅を重んじこれを受けたまはず 既に孝心かくの如し 合ひ互ひに位をゆづりあふこと三年 宮 失せ給ふによつて 是非なく位につきたまひ 摂津国高津に内裏を移し難波津の都ととなへけり

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大鷦鷯尊(おおさざきのみこと)が弟の稚郎子と譲り合いの末に天皇に即位されたときのお話ですね。カマド出てきませんでした。親孝行がテーマの本ですからね。でも挿絵になると、仁徳天皇が高い場所から街並みを見下ろす場面ですわね。