コツコツ古典

間違いがあったらコメント下さい。

和漢廿四孝 (柳下亭種員 撰)・2 養老孝子

お二人目は養老の滝で有名なこちらの方。名前は知らない。”「養老の滝」の子”としか。・・・と思ったら赤字で薪の横に小さく「名は源丞内」と書きこまれている。「げんじょうない」さんと判明。岐阜の養老駅にはヒョウタンを持った源丞内さんの銅像が立ってるそうです。

早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より

養老孝子(やうらうのかうし)

元正帝の御世 美濃の国多度山のふもとに薪を伐て生業(なりはひ)とする貧しき民あり 父母つねに酒を好めども思ひのままにすすむることあたはず 旦夕これを嘆きしが ある日柴を 売らんと かの山に登り 谷間に落ち来る滝の水を手に結びて飲みしに その味はひ 良き酒にかはらねば 喜びて持ち帰り 二親にこれを進むるに 老も若やぐ心地するばかりなり 帝 彼が孝をあつく感じたまひ 美濃の守に任ぜられ 年号さへ養老とあらためたまひぬ

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私はお酒が飲めないので、清水がお酒に変わっても一向に嬉しくないのでした。でもお酒を汲んで売って儲けようとはするかもね。