コツコツ古典

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和漢廿四孝 (柳下亭種員 撰)・3 丈部三子

お縄を頂戴している白い着物の男性に、子供が三人まとわりついています。

早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より

丈部三子(はせべのさんし)

元正天皇霊亀年中 漆の司 丈部岩勝といふもの漆をかすめし料によつて 流罪にきはまりけり 斯て岩勝に男子三人あり 兄は十二才 次は九才 末は七才なり ともに父がことを悲しみ嘆き なにとぞ我々三人を遠き島にも流したまひて父が身は許したまへと 日々に司所へうつたへ出しかば このよしを奏聞なししに 帝三人の孝心を感じ給ひ つひに岩勝が罪をゆるしたまひぬ

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漆の司、という役職があったんですね。丈部さんは漆を業務上横領したということかしら。それにしても島流しって罪重すぎない??かといって、子供が泣いて嘆願したら島流し取り消しっていうのは甘すぎない??