コツコツ古典

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欄間図式(上)・6 雑 貝盡

雑(ざう) 貝盡(かいづくし)

The British Museum所蔵

うみべのもやう 海の字もかいとよむ
舟の棹もかいとよむなれば かいつくしといふ
心をよせてふねのかいをあしらふたるを
ものすきとするなり
貝は右の方より 名をここにしるす

まてがい さざい貝
かうな  あこや貝
さくら貝 おたまき
はます貝 つのがい
あさり貝 にしき貝
すずめ貝 すだれ貝
もみぢ貝 はまくり
うに   うつせ貝
したらみ
そのほか百貝は三通有
哥仙貝
さまさま貝のず つくしがたし

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海辺の模様 海の字も かい と読む
舟の棹も かい と読むならば 貝尽くしといふ
心を寄せて 舟の櫂をあしらふたるを
もの好きとするなり
貝は右の方より 名をここに記す

まて貝  さざい貝
かうな  あこや貝
さくら貝 おたまき
はます貝 つの貝
あさり貝 にしき貝
すずめ貝 すだれ貝
もみぢ貝 はまくり
うに   うつせ貝
したらみ
そのほか百貝は三通有
哥仙貝
さまさま貝の図 尽くしがたし

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「かい」がいっぱい。

左下のかぼちゃみたいなもの。

これはウニの貝殻だったのねー。すごく芸術的。自然の造形の美しさって神を感じますよね。