コツコツ古典

間違いがあったらコメント下さい。

欄間図式(中)・2 夏 粽(ちまき)

粽、おいしそうですねー。

The British Museum所蔵

粽のもやうは かけひなたともに ほりやうかはりたる事なし
まきたるところは丸くみゆるもよし こものみたれたるあいたは
角のたちたるもよろし
見合にほるへし
みたれたるはの付たる物はすへてつりもつよく 
いかやうにもなり安きものなり
此たくひをいはば あるひはくはんさう 或はとうきび或ははせを 
ふゆのすすき おき 一八 しやか 或は はまゆふ 其ほか
しるすにいとまあらす 是よりしていろいろ思ひつくへし
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粽の模様は陰ひなた 共に 彫り様は変はりたることなし
巻きたるところは丸く見ゆるもよし 菰の乱れたる間は
角の立ちたるもよろし
見合に彫るべし
乱れたる葉の付きたるものは すべて釣りも強く
いかようにもなり安きものなり
この類をいはば あるひは「くはんさう(かんぞう)」或は唐黍
或は芭蕉 冬の芒 荻 一八(いちはつ) シャガ 或は浜木綿
そのほか記すに暇あらず これよりしていろいろ思ひつくべし

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以前東京の根津神社つつじ祭りの頃授与していただけた粽。今は作り手がいなくなったそうで、粽の絵が描かれた木のおふだになったとか。ちょっと寂しいですね。

 

2018年に描いた絵。左上は根津の八重垣煎餅さんのお煎餅。