コツコツ古典

間違いがあったらコメント下さい。

欄間図式(中)・1 春 桃 

今日から欄間図式の中巻に入ります。お目出たい鶴の中表紙。

The British Museum所蔵

中巻のトップは桃。

西王母か桃といへるは三千年に一度花さきミをむすふといへり
花みともに一度に付るへし 是をほるには葉は角をおろし 花は中を
くほむやうにすへし
かけにほりても猶よろしかるへし
すなはち かけのはな別にしるす
凡かくのことし
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春 西王母が桃といへるは 三千年に一度花咲き実を結ぶと云へり
花実ともに一度に付るべし 是を彫るには花は角を下ろし 花は中を
窪むやうにすべし
陰に彫りても猶よろしかるべし
すなはち 陰の花 別にしるす
およそ かくのごとし

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欄間図式のイラストを見てても楽しいですが、実際の彫刻になると職人さんの技術を目の当たりに出来ます。よくこんな複雑に奥行きのある彫り方ができるものだと感銘を受けます。(この木は桃ではないです)