欄間図式 (大岡隼人1734)
明日からは「欄間図式」という、欄間の図案が描かれた本をご紹介していきます。欄間彫刻はお寺の本堂などでよくお見掛けしますね。大英博物館所蔵、上中下の三巻です。
上から「夏 沢杜若(上巻)」「住吉景(中巻)」「海燕(下巻)」
↓タイトル破れてますがこちらが上巻。
The British Museum所蔵
彫形頭書 欄間図式
欄間図式序
此三巻は欄間彫物工夫の便(たより)に図をあらはすなり
板例をいはば陰ぼりは紋をすかし
陽ぼりは地をすかす
黒きは彫すかしたる心なり 其外はかしら書を加へて
見やすく註しおはんぬ
大岡隼人
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陰彫りは模様の部分を彫って、陽彫りは背景を彫る、っていうことでいいんでしょうね。