春 檜垣梅（ひがきにむめ）
The British Museum所蔵
いんやうほり ひかきの内はかけにほり
ひかきより上はひなたにほりすかすべし
いんやうのもやうおくにくはしくみゆる
くろき所はほりすかしと心えへきなり
たたしこのみによりてのこらす かけに成とも
ひなたに成とも心にまかすへし
花を大きにほる時は
かけは如此 ひなたはづをあらはすに及はす
つほみ又は半ひらき いつれもかはらす 心えしるへし
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陰陽彫り 檜垣の内は陰（かげ）に彫り
檜垣より上は陽（ひなた）に彫り透かすべし
陰陽の模様置くに 詳しく見ゆる
黒き所は彫り透かしと心得べきなり
ただし好みによりて残らず（＝全部）陰になるとも
陽になるとも心に任すべし
花を大きに彫る時は 陰は如此（かくのごとく）
陽（ひなた）は図を表すに及ばず
蕾または半開き いづれも変はらず 心得知るべし
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梅に短冊が結び付けられてますね。七夕みたいに願い事を書いたのかしら？
