コツコツ古典

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欄間図式(中)・14 水仙 (完)

水仙

The British Museum所蔵

いんぼりちらしもやうこのづはすこしきやしやなるていなり
女中さしきなどにもつともそうをうせりものによりては
男座しきにももちゆ
すいせん花にかぎらず
ききやうのぎくなでしこのるいいづれも思付このみに
志たがふべし
もつともいんぼりなりやうほりにはならざるべし
すいせんは葉を四まいにてもゆるすべしならひ也
その外はいつれも花にてもはを三まい五まいと半にすべし
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陰彫り散らし模様 この図は少し華奢なる体なり
女中座敷などに最も相応せり 
ものによりては男座敷にも用ゆ
水仙花に限らず 桔梗 野菊 撫子の類 いづれも思付 好みに
したがふべし
最も陰彫りなり 陽彫りにはならざるべし
水仙は葉を四枚にても許すべし習ひなり
その外はいづれも花にても葉を三枚五枚と半(奇数)にすべし

ーーー 欄間図式(中) 終 ーーー