コツコツ古典

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欄間図式(中)・11 餅花

餅花

The British Museum所蔵

もちばなはもちのなり大事也 まろくしてはよろしからず
なりのくるひたるかよきなり
ねすみはけをほりてもよし 又けはなくともくるしからず
杉けやきあるひはきりなとにてほりてもよし
いんぼりのときはねずみはよろしからず
もちはな斗にてもやうよくすべし くものすなとあしらいたるも
ふうかにみゆるべし
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餅花は 餅のなり 大事也 丸くしてはよろしからず
なりの狂ひたるが良きなり
鼠は毛を彫りても良し また毛はなくとも苦しからず
杉 欅 或は桐などにて彫りても良し
陰彫りの時は鼠はよろしからず
餅花ばかりにて模様よくすべし
蜘蛛の巣などあしらいたるも風雅に見ゆるべし

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餅花。欄間彫刻ではお餅の部分を綺麗に丸く彫るのではなく、あえて不揃いな形に彫りましょう、ということですね。

多少不格好な方が手でこねて付けた感じが出ますね。

鼠は大黒様のお使いで縁起がいい図柄ですね。でも実際にこの状況だったら鼠がお餅全部食べてしまいそうです。