紀夏井。亡き親のために、家の中にお堂を作ってしまった人。
「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より
紀夏井(きのなつゐ)
従四位下善峰(よしみね)の男 心清く文学秀で 仁寿の帝 ことにめでさせたまひ
右中弁に任ず 孝心世にすぐれ 父母におくれて憂ひに え絶えず 亡骸を野辺に送ることを惜しみ 館の内に堂を作り この中におさめ 朝夕にこれに仕ふるさま いまそかりし日のごとく 三年に及びぬ その孝行 海内にかくれなかりけり
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3年間、家の中にご遺体を安置?どういう状態なんだろう。ミイラになってるのかしら。「おさめ」っていうことは地面に埋めたわけではないわよね。