逃げる美尾屋十郎を追いかける悪七兵衛景清。
「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より
景清（かけきよ）
悪七兵衛景清は何国の人といふ事を知らす 官上総の介たり 元暦の初
教経に海西に従ふ 源平両家讃州八嶋において 合戦の日 美尾屋十郎
逃去んとす 景清これを追ふて 其冑を爴（攫）み遂に錣を挽切
有力をふるふ 人皆是を賞す
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「平家物語 巻十一 弓流しの事」の前半で語られるエピソードです。
怪力で相手の錣（しころ）を引きちぎる・・・朝比奈三郎さんタイプの猛者ですね。
錣・・・兜(かぶと)の鉢の左右・後方につけて垂らし、首を守るもの。
このエピソードでは、景清の怪力とともに美尾屋十郎の首の強さを双方が称賛しあったとか。
