欄間図式(上)・12 干傘
干傘(ほしかさ)
The British Museum所蔵
からかさのもやう ひらきたるからかさは
ほねおもてはやげんに取
うらは地をすきてほねたかくほるべし
傘をかずすくなくして
あめなどをあしらいたるもよろし
又は此もやうにたよりて
或はあふぎ 或はうちわか
茶道具のたくひ ゑほし かんむり
ふで ほうき なとの道具やうのものに
思い付て いくしなもよきづあるへきなり
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唐傘の模様 開きたる唐傘は
骨表は薬研に取
裏は地を透きて骨高く彫るべし
傘を数少なくして
雨などをあしらいたるもよろし
又はこの模様に頼りて
或は扇 或は団扇か茶道具の類
烏帽子 冠 筆 箒などの道具ようのものに
思い付て幾品も良き図あるべきなり
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社寺めぐりはたくさんしてきたけれど、この本に出てくる模様の欄間はほとんど見た記憶ない・・・。二十四孝や神話、仙人など人物の入っている欄間彫刻ばかり注目してきたからかしら。
この本を読んで、植物や動物その他のモチーフにも興味わいてきました。