コツコツ古典

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英雄図会(葛飾戴斗1825年)・1 日本武尊

トップは日本武尊。「ヤマトタケルのみこと」ではなく「ヤマトタケのみこと」になってますね。書物によって「ヤマトタケ」と読むものもあるそうです。挿絵では巨大な龍と戦っています。

ARC古典籍ポータルデータベースより

日本武尊(やまとたけのみこと)
人王十二代景行天皇の王子 御母は播磨の稲日が姫君なり
身長一丈 力鼎を揚給ふ 十六才の御時 東夷を平けんとて
駿河国まで下り給へは 夷賊等 草に火を放ち 尊を焼き殺んと
せしかば みこと剱を抜 草を薙ぎ給ふに 日却て敵の方へなびき
敵ことごとく亡びけるより 彼(かの)剱を草薙の宝剱と号 
伊吹山にて大蛇道を塞けるに 尊ことともしたまはず 大蛇の背を
踏越給ふ 草薙の御姿 火中に剣を持し給ふゆへ 世人不動尊と混じ
拝す 武蔵国目黒の不動尊則(すなはち)この尊を祭る

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日本武尊駿河の国の野原で敵に火を放たれ炎に囲まれてしまいましたが、草薙剱で草を薙ぎ払い、逆に敵を滅ぼした。

伊吹山で大蛇が道を塞いでいたが、日本武尊は踏み越えていった(このとき剱は滞在先に置いてきてしまっていた。戦いに行くのになんで?)。

この挿絵は伊吹山で大蛇を踏み越えていくシーンなのかしら。龍の首のあたりを踏んでるものね。剣は持っていないはずだけど、持ってた方が絵になりますね。大蛇って龍の形で描かれることが多いのかしら。