コツコツ古典

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絵本故事談 巻之五・25 楠正成

皇居に凛々しい騎馬像のある楠正成。正座している子は正行ですね。

早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より

楠正成(くすのきまさしけ)
楠正成は姓は橘諸兄公の遠胤なり 字を多門兵衛といふ
河州金剛山の西邑に居す 後醍醐の帝笠置に幸(みゆき)あり 
正成もとより武勇を負ひ兼て智謀あることを聞召 藤房に勅して聘して召しむ
正成勅に応して行在所に詣る 帝策の出る所を問給ふ 
正成答ふるに 智謀勇略のことを以てもうす
帝大に悦ひ給ふ 然して正成奇計籌策ことことく 機宜にかなひ軍の向ふ所
利あらすといふことなし 其子正行正儀に至て又家聲(かせい・一家の名声)を堕さす

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